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吠えなかったらオヤツをあげるは無意味?【無駄吠えのトリセツ】エルフドッグスクール

吠えなかったらオヤツをあげるは無意味?【無駄吠えのトリセツ】エルフドッグスクール


【無駄吠えのトリセツ】

インターホンが鳴ると吠えてしまうという行動を直すとき、何度も鳴らして吠えなかったら報酬を与えるという方法をとる方が多いですが、この方法は実は無意味です。
一見、吠えない行動に報酬を与えて強化する『正の強化』に見えますが、そもそも【吠えない】は行動ではなく状態なので強化も弱化もされません。
※【我慢】は行動なので強化できます。

結論からいうと、無駄吠えを直したい場合は
・動機を無くす
・対立行動を強化する
・吠える行動を弱化する
・報酬を取り除く
のいずれかになります。

・動機を無くす
インターホンで吠える行動を誘発している動機は99,999%来客です。インターホンの音+来客の古典的条件付けがなされた結果です。
来客が嫌で吠えるのか、嬉しくて吠えるのかによってまた対処方法は変わります。
嫌で吠える場合は、ほとんどの理由は家族以外の人間への警戒です。縄張り意識でも社会性の無さでも同じです。なので、来客におやつを与えてもらうなどして警戒心をといていくことが効果的です。他人を排除する動機を無くすわけです。
社会化の再構築も動機を無くす手段になり得ます。
クレートを安心な場所にして排除の動機を無くす方法もありますが、実際は24時間入れ続けるわけではないので、あまり現実的ではないかもしれません。
嬉しくて吠える場合は、遊びが足りていない欲求不満が動機になっていることが多々あります。その場合は必要な運動と遊びを満たすことで吠える動機が無くなります。

・対立行動を強化する
インターホン+来客で古典的条件付けがなされているので、インターホン+呼び戻しや、インターホン+ハウス、インターホン+物を咥えるなどの古典的条件付けを上書きすれば、それが対立行動になります。
我慢も対立行動です。

・吠える行動を弱化する
これは、吠えたら直接罰を与えて、吠える行動を弱化する方法です。
吠えたら電気、吠えたら大きな音でビックリさせる、吠えたら天罰などがこれになります。
最近ではこういう方法をとる人は少ないですね。

・報酬を取り除く
インターホン+来客の古典的条件付けで、動機が来客に嬉しくて吠える場合は、吠えたら一旦来客に外に出てもらいましょう。来客が好子なので、そのまま構ってもらうと吠えの行動は強化されます。正の強化ですね。なので、吠えたら好子が消失するという『負の弱化』のプロセスをたどります。ただし、強化・弱化には2つの側面があり、この場合吠えなかったら報酬を与える条件付けを同時に行う必要があります。

よくある間違いが、吠えている間は無視しましょうです。
無視というのは行動に報酬を与えないという手段ですが、そもそも吠えるという行動が犬にとっては報酬系行動なので、吠えた時点でその行動は強化・維持されます。
それと、練習中にインターホンを何度も鳴らすと、音に慣れて反応しなくなりますが、これは行動の消去ではなく馴化といって、インターホンの音を何度も聞かせて来客との古典的条件付けを無くすことを目的としています。ですが、来客は必ずインターホンを鳴らすので、この方法もかなり非現実的です。

【最後に】
これらの対処法のいずれも、理論の理解無しに行っている人は少なくないはず。
ですが、理論の理解無く、方法先行で行うと、犬の行動の動機の追及に至らず、犬に方法を押し付ける結果となります。
それは、犬に優しいのでしょうか?
逆に、理論を知れば吠えを強化している因子が明確に見えてきます。
因子がわかれば、どんな行動でも改善可能です。
そして、見出だした解決法の中から、一番犬に負担のない方法を選べばいいのです。

本当に愛犬を思い、理解したいと思っているのなら、理論を学ばないという選択肢はあり得ません。

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