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愛犬を擬人化することで、自分の価値観を押しつけてしまう危険性があるよね

愛犬を擬人化することで、自分の価値観を押しつけてしまう危険性があるよね

今日は、
『動物に心は必要か〜擬人化主義に立ち向かう』
という本を紹介します。

この本は、初版が2019/12/25 著者が渡辺茂さんで、
どんな本かというと、一言でいうと動物と向き合うときには擬人主義はやめて行動主義になりましょうってことを言っています。
この本の中で著者は、擬人主義にとどめをさすとまで言っています。

特に日本人は欧米人に比べてペットを擬人化しやすいというデータもあるんですね。

動物にも魂があると思うか?という質問に
あると答えた日本人は77%に対し、英国人は19%
動物に死後の世界があると思うか?って質問でも
あると答えた日本人は47%に対して英国人は18%

まあ1989年のデータだし、どんな価値観の人でとか年代とか人数とか書かれていないんですけど、
それでもなんとなくこれを聞いただけでも動物に対する価値観は日本と西欧とは違って、日本人は動物を人間により近くに位置づける傾向があるということがわかると思います。
いいとか悪いとかは別として。

じゃあ、著者は擬人主義にとどめをさすとまで言って、なんでそこまで擬人主義が悪いと言っているのか。

そもそも擬人主義って何かっていうと
【人間以外の動物にも心的な物があって、それは人間の心から類推できるという考え】
のこと。

わかりやすく言うと
自分がされて嫌なことは相手にしないってのを動物に当てはめてる感じ。

自分がされて嫌なことってのは、自分はもちろん嫌だと感じている。自分の心だからそれはわかりますよね。これを内視と言います。
で、自分がされて嫌なんだから、相手されたら自分と同じように嫌なはずだ。ってのは類推ですよね。
でもこれって、なんの根拠も無いでしょ?
だって、自分が嫌だと感じることが相手にとっても嫌に感じるかどうかも、自分が好ましく感じることは相手も好ましく感じるかどうかも、自分の経験に基づいた推論を相手に当てはめているに過ぎないし、なんの根拠もないでしょ?

極論を言うと、擬人主義ってのはストーカーの考え方で、

【自分がこう感じている・思っているんだから、きっと相手もそのはずだ】

っていう考えは危険だよって話なんですよ。

対して行動主義は、
→相手の心の推測の根拠は、快不快の行動選択によって見ることができると。
ヒトも他の動物も、快は得ようとするし不快は避けようとする←これをオペラント行動って言うんですね。
すごくザックリな解説だけど。オペラントってのは自発的って意味です。
オペラント行動を観察することによって、彼らが強制されずに自分の意思でどんな行動をとるかが見えるわけです。

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話を戻します。
行動主義によるオペラント条件付けの進歩は、動物の私的出来事を外から見える行動にすることに成功した。彼らが何に苦しみ、何を欲しているのかが明かにできるようになった。
オペラント条件付けに代表される様々な行動研究の手法は、彼らの私的な快不快の公化を可能にしていくだろう。

つまり、動物の自発行動を見れば、彼らが心地よいと感じているのか不快を感じているのかがわかる。その行動をとったプロセスを理論的に説明できる。彼らがどう感じているのかを理論的に説明できるようになったんだよってことです。

先に出てきた擬人主義っていうのは、あくまで自分の経験から相手の心を推測するものだから、なんの根拠もない。

ただですね、この筆者も、人間の伴侶動物に対する「擬人主義」を完全否定するつもりはない。というふうにこの本の中でも言っています。

例えば動物福祉の考え方なんかは、いわゆる擬人主義的な共感に基づくもので、人間が経験した痛みや苦痛を擬人的にヒト以外の動物へ当てはめるわけでしょ。これについては一概に擬人化が悪いとは言えないじゃない。
ただし、あくまでみなしであることを自覚しましょうねってこと。

犬の幸せはこうとか、犬はこう望んでいるはずだとか、私はこんなに犬を愛しているなんてのはまったく根拠がない話であって、自分が経験してきた価値観内での推論でしかないんですよ。
大切なのは、犬が、動物がどういう本能や欲求を持っていて、彼らが選択した行動を分析することで、彼らが心地よいのか不快なのかを判断しましょう。そのためには人間は彼らを知る努力を怠ってはいけないよ。
ということが書かれています。

読んでいると、非常にハッとさせられる本ですので、興味があったらぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

ってことで今回はこちらを紹介させていただきました。


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