ホーム>スタッフブログ>2020年11月

2020年11月

続・無駄吠えのトリセツ 〜言語の吠えと情動の吠え〜

続・無駄吠えのトリセツ 〜言語の吠えと情動の吠え〜

〜言語の吠えと情動の吠え〜

一昔前までは、無駄吠えは無視しましょうが一般的でしたが、最近では、吠えは犬の主張なんだから無視をすることは犬を尊重しない行為、心を傷つける行為として敬遠されはじめています。
この風潮はいいことだと思います。
やはり犬と共に生きることを選んだ以上、犬を犬として尊重することは大切ですからね。

それは置いといて、当塾は『まったく感動しない犬塾』のタイトル通り、「犬の心がどうこう」とか「優しさがどうこう」という主張は一切排除して、ただただ粛々と犬の行動について学ぶ場ですから、【吠え】への対処も、粛々と解説します。

まず、犬の吠えには「言語」と「情動」の2種類あります。
言語の吠えとは、われわれ人間が使う言語と同じ用途で発せられる吠えです。
特徴は、犬が自分の意思で発声しているという点で、つまりオペラント行動です。
「僕と遊んでよ」「私にもその美味しそうなのちょうだい」
これらの自発的な意思のもとに発せられる吠えは、言語の吠えです。

もう一つは情動によって引き起こされた吠えで、こちらは犬の感情の昂りによって引き起こされているので、自発行動ではありません。
人間で例えると、悲しい時に声をあげて泣きますが、この泣くという行動は、自発行動ではなく、悲しいことがあったら、泣きたくなくても自分の意思とは関係なく泣いてしまいますよね。おかしくて笑うのもそうです。

孤独や不安、寂しさ、痛み、興奮など、感情の昂りによって引き起こされたものは情動の吠えです。

犬の場合は、このどちらも【吠える】という同一の行動になってしまうので、人間にはわかりにくいわけです。

オペラント行動の吠えは、過去の経験により吠えるという行動が強化された結果なので、この行動を消去したい時には、吠えに報酬を与えなければいい。つまり【無視が意味をなす】わけです。

対して、情動に引き起こされた吠えは自発行動ではありませんから、こちらは【無視が意味をなさない】んです!

思い返してみてください。あなたが悲しくて泣いた時に何か報酬が出現しましたか?おかしくて笑った時に何か報酬が出現しましたか?
報酬の有無に関係なく泣いたり笑ったりしますよね?

つまり、情動に引き起こされた吠えは、報酬出現とは無関係なので、報酬を無くしても(無視をしても)吠える行動の消去はできないんです。
(※ただし、はじめは情動の吠えだった行動が、結果を伴って強化されることはあります。行動分析学では、感情の動きも行動として考えます。
例えば、何か失敗をして上司から怒られている時に、感極まって泣いてしまった。そしたら上司が怒るのをやめた。なんて経験は、嫌子消失による行動の強化が起こります。なので、泣くという行動が強化されることはあります。)

吠えに対して、十把一絡げに無視をしなさいというのも、無視をするのはやめましょうというのも、上記の理屈がわかっていないのならば、どちらも表面上の感情論なわけです。

理屈を理解した上で、無視をするのかしないのか選ぶのは、あなたです。
どっちにしても、犬が選ぶことはできません。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

過去記事【無駄吠えのトリセツ】はこちら
↓↓↓
http://www.elfdogschool.com/blog/2020/07/post-825.php

犬の応用行動分析学を学ぶ
【まったく感動しない犬塾】はこちら
↓↓↓
https://elfdogschool6.wixsite.com/-site-2


愛犬の問題行動専門ドッグトレーナー
【お問い合わせ】
TEL: 09098460815
mail: elfdogschool@gmail.com
elf.dogschool@i.softbank.jp

犬の行動学 似たような言葉解説シリーズ第2段『感情』と『情動』

似たような言葉解説シリーズ第2段。
『感情』と『情動』

第1段は『転位行動』と『転嫁行動』
http://www.elfdogschool.com/blog/2020/11/post-871.php

感情と情動。

これもまた似たような言葉になるのですが、
『感情』は心の動きであり、悲しいとか嬉しいとかが感情です。
感情は内視、つまり自分自身にしかその感情はわかりません。

対して『情動』は、情が動くの字のごとく、感【情】が行【動】に現れたものなので、他人からも認識できます。
悲しくて涙が出るとか、おかしくて笑うとかは、感情によって引き起こされた『情動』です。

情動は他者からも見えるため、その行動からその人の感情が判断できます。
例えば、泣いている人がいたら、その人はきっと悲しいのだろうと判断がつきます。
では、泣いていない人は悲しがっていないのでしょうか?

それは違います。泣いていないからといって、その人は悲しがっていないとは言い切れませんよね。
泣いていなくても、その人は悲しがっているかもしれません。
では、行動に現れない感情はどうやって判断すればいいのか?

犬の話をすると、犬が悲鳴をあげたり、耳を下げたり、尻尾を振ったりするのは、感情によって引き起こされた情動ですから、カーミングシグナル等を知っていれば容易に感情の判断はできます。

ですが、犬は音声言語がない(発声の強弱高低長短を言語とする見方もある)し、情動の起こらない感情はどうやって判断するのか?
それは、快・不快の自由選択行動(オペラント行動)を見て判断します。
犬にとって快ければ求めるし、不快なら避けます。
その行動を見て、彼らの感情を予測します。

つまり、犬の感情を理解したいなら、オペラント行動が起こる理屈を理解しなければならないわけです。

ただし、自由選択行動によって理解できるのは快・不快の別であって、幸・不幸ではないことを勘違いしてはいけません。

犬の幸・不幸の分かれ目は?

犬の幸・不幸の分かれ目は?

懐かしい写真を見つけた。

ゴールデンの女の子。こんなに可愛らしいのに、散歩では引っ張りまくって、飼い主さん転倒。
ごはんあげると唸って、飼い主さん噛まれた。

でも、考えてみたらこの子は幸せだよなぁ。
飼い主さんは、お金払ってもしつけし直したいって思ってくれてたんだから。

同じ状況でも、「欠陥品」として棄てられる犬もたくさんいるんだろうな。

ドッグトレーナーとして、そんな犬たちとどう向き合うべきかが問われます。
慢心することなく、いい仕事をしよう。丁寧で早くて確実な仕事を。己に恥じない仕事を。

難しいことを難しく説明することは誰にでもできますが、相手に理解されてはじめて説明になる

犬の行動学についての知識があたりまえになってきたからなのか、有識者のブログなどを見てみても、大きなカテゴリーの話より、細かい記述についての解説が増えてきたように感じます。

例えば『転位行動』と『転嫁行動』
(ここでは面倒なので記述を避けます。Googleで【犬 転位 転嫁】で検索すると出てきます)
似たような言葉だから、どっちがどういう意味なの?って迷うところです。

検索すると、複数のブログがヒットすると思います。
ただ、詳細に説明はしてくれているけど、読んでも2日後には「あれ?どっちがどっちだっけ?」となっちゃうことが99,99%

両者共に、心が追い詰まった時に起こる行動ですが、『転位』は心の【位】置をズラす行動なので、自分の中の内向きな行動。あくびや自傷行為がこれにあたります。
対して『転嫁』は【嫁】に転じる行動ですから、
自分→嫁なので外向き(嫁のせいにするなよ!)、他人に向く行動で、散歩中に敵対する犬と出会った時に、直接相手に攻撃ができないので、リードを噛んだり飼い主の足を噛んだりする行動が転嫁行動になります。

どーです?この説明なら覚えやすくないですか?

難しいことを難しく説明することは誰にでもできますが、まったく感動しない犬塾では、とにかく誰にでもわかるように説明します。

犬の応用行動分析学を学びたいなら
【まったく感動しない犬塾】
https://elfdogschool6.wixsite.com/-site-2

犬を飼いたいんじゃない。困らない犬を飼いたいんだ!

犬を飼いたいんじゃない。困らない犬を飼いたいんだ!

犬を飼うことを決めたとき、人はみんなバラ色の生活を想像するだろう。
でも、そんなものはすぐに打ち砕かれる。

まず、トイレ問題。
今までペットを飼ったことの無い人は、ここで気絶する。
はじめてカーペットにオシッコをされた日には、白眼むく。

次に、吠え問題と噛みつき問題。
ペットショップではあんなにおとなしかったのに、家に来た日にはあんなにおとなしかったのに、1週間もするとピーピーワンワン吠えるし、撫でようとするとガブガブ噛んでくる。

上記は全て犬の当然の行動で、問題行動ではない。
にもかかわらず、人間側が犬を擬人化して美化して、犬の犬たる生活を与えずに勝手に困る。

犬に聞くことができたら「そんなこと言われてもこっちが困ります。」と言うだろう。

犬と共に生きる上で大切なことは、犬を知ることだ。

犬がどういう生き物で、どういう行動を求め、どういう考え方をするかがわかれば、母国語と文化の異なる外国人と一緒に暮らしているようなもんだ。

相手を理解してしつけを施せば、怖いものはない。
特に、生後4ヶ月までのトレーニングと生後4ヶ月以降のトレーニングでは、ダイヤモンドとビー玉くらい価値に違いがある。
パピートレーニングは生後4ヶ月までにやりたい!

優秀なドッグトレーナーにアドバイス受けて、適切な社会化トレーニングを施す。
パピーパーティーに参加するのもいい。

なんにせよ、無意味な行動なんか無いんだから、理由がわかれば対処できる。

ちなみに、うちの預りさんは私が食べてるととても欲しがる。なぜなら、そう教えてしまったので、今さら困ると言っても、ワンコの方が困るだろう。

寒いのきらい。犬だって寒いの嫌だよ

寒いのきらい。犬だって寒いの嫌だよ

これは?

うちの預りっ子です。ジャックラッセルテリアの老犬です。

上手に日向で寝ています。雪やこんこ、犬は喜び庭駆け回りとありますが、犬種によりますね。
日本犬は日本の冬にも適応できますが、テリア系やハウンド系は寒がりですね。
トイ(チワワ・ポメラニアン・トイプードル・パピヨン・パグなど)やコンパニオングループ(ダルメシアンなど)の犬種も寒さに弱いです。

一歳未満や老犬は、冷えが身に沁みますから、どうか温かくしてあげてください。

エアコンで室内温度が高くなっても、床は冷えてることが多いです。犬は寒いんですね。

冷えは万病のもとですから、ぜひあったかライフを。

他所からの再トレーニング案件ばっかり。SEO対策弱いから、みんなうちを見つけられない(涙)

他所からの再トレーニング案件ばっかり。SEO対策弱いから、みんなうちを見つけられない(涙)

寒くなりましたねぇ。寒いのが苦手なので、これからの季節はツラいです。

今朝は、早朝から2件の【他所割引】適用ワンコさんをトレーニング。

1件は攻撃的な噛みつき犬の柴犬で、長い間訓練所に預けていたのですが、やっぱり噛むので、当所で再トレーニングの依頼。
これは難しい。

2件目は、社会化とパピートレーニングで預けていたのですが、時代遅れのトレーニングを施され、結局直らず当所で再トレーニング。

2件目の方は、さほど問題は無いのですが、子犬の社会化期に適切なトレーニングを受けられなかったのはもったいなかったですね。
他の犬との遊び方が下手で、どうしていいかわからないので、わからないから吠えちゃう感じ。
経験を積めば吠えなくなるでしょう。

他にも他所割引適用案件があって、目黒区の施設で問題犬のレッテルを貼られた子ですが、こちらも、問題はあれどさほどではなく・・・
まぁ滞りなくトレーニングは進むかなぁといったところです。

気になるのは、この目黒区の施設からの再トレーニング依頼が、今年に入ってすでに3件あるんですよね。
同じ施設から複数の再トレーニング依頼がくるのは、ちょっと考えもの。

有名なドッグトレーナーさんだから、ちょっと強引になってきちゃったのかな?
動画を見せてもらったけど、怖がらせ過ぎでした。
この扱い方されて問題犬て言われちゃったら、犬が可哀想。

結局、犬がトレーナーを選ぶことはできませんからね(涙)

【他所割引あります】
他所でトレーニングしたけど直らなかった。再トレーニングしたい。
そのようなご依頼の場合は、今までのトレーニング代金の総額の10%分を、当所料金から割り引かせていただきます。(最大5万円・コースによって割引率は変わります)

※領収書や通帳記帳など、支払った金額の証明をお願いいたします。
※交通費は別途かかります。

要求吠えは無視するの?無視しないの?

要求吠えは無視するの?無視しないの?

犬の無駄吠え・要求吠えは無視しましょうがスタンダードなトレーニング方法だけど、最近は、無視は犬の心を傷つけるとの理由から、無視のトレーニングは勧めないというドッグトレーナーも増えてきた。

前者は、吠えるという行為にのみ着目しているので、その背景にある原因の追及はしておらず、吠えは十把一絡げで無視というトレーナーは多い。
これは実によろしくない。

後者は、犬の心理に鑑みて、犬彼らの言い分に耳を傾けているだけまだましだけど、こちらはこちらで可哀想可哀想主義者が多く、犬絶対主義者なのが、ブログなどからよくわかる。
この手のトレーナーは、大概飼い主のことや他のトレーナーバッシングをしている。


さて、無視が良いのか悪いのかについてはここでは論じないが、両者共に大切なポイントを見逃している。

それは、
オペラント条件付けによって強化された吠え行動は無視によって消去されるが、古典的条件付けによって条件付けがなされた吠え行動には無視は通用しないってこと。

犬の吠えは、【言語】と【情動】の2種類ある。
言語は我々と同じように、思考を記号として発信している自発的な行動であり、オペラント行動である。
対して、情動の変化によって引き起こされた吠えは、言語とは違って自発的なものではない。
例えば、面白いときに引き起こされる笑い声、悲しいときに引き起こされる泣き声。
これらは、自発行動ではなく、情動の変化によって引き起こされた発声であって、これに無視は通用しない。

「要求吠えはとにかく無視」という人も、「心を壊すから無視はダメ」という人も、背景にある理論を知らずに語っているのなら、どちらもよろしくはない。

前者はそもそもの知識が無い分、余計にたちが悪い。

犬の世界は魅力的な匂いに満ち溢れている

犬の世界は魅力的な匂いに満ち溢れている

https://youtu.be/ecb9LbUy0XA

老犬になって歩けなくなったり、目が見えなかったり、小型犬だから散歩がいらないなんて思わないで欲しい。

犬にとって、世界は魅力的な匂いに満ち溢れている。

匂いを嗅ぐということは、犬が犬として生きることの証なのです。

犬が犬として生きていけるように、人間は彼らの持つ、人間にはない能力を知り、提供してあげる責任がある。

超わかりやすい犬の行動学塾
【まったく感動しない犬塾】
https://elfdogschool6.wixsite.com/-site-2

犬はお行儀が良くなければダメですか?

犬はお行儀が良くなければダメですか?
犬はお行儀が良くなければダメですか?

近所のカフェにてモーニング。
テラス席は犬OKです。

我が犬が食べられるように、サラダのドレッシングは抜きです。

私は、犬はしつけが行き届いていてお行儀が良くなければいけないとはまったく思っていません。
うちの犬は、こうやってテーブルの上の食べ物をあげますから、当然欲しがります。
欲しがるからあげます。
人間が食べ終わるまでワチャワチャです。
それでいいと思っています。

吠えるわけではありません。マーキングするわけではありません。制御不能なわけではありません。

他人様にご迷惑をおかけすることはありません。

テラスの端の席で、静かにコーヒーを飲んでいます。(コーヒーには興味がないので愛犬は静かです)

犬のしつけとは何でしょう?ドッグトレーニングとは何でしょう?

その答えは飼い主次第です。全て、飼い主のモラルです。

どこかでしつけのポイントを間違えて、無駄吠えするようになったり、噛みつくようになったりするかもしれません。
それはしかたのないことです。

ただ、もしその問題行動を放置するのではなく、本気で改善したいと考えるなら、私は全力でサポートいたしますよ。

ページ上部へ