【犬の幸福感を高める運動】『スタンフォード式人生を変える運動の科学』を読んで、犬の幸福感について考えてみた

【犬の幸福感を高める運動】『スタンフォード式人生を変える運動の科学』を読んで、犬の幸福感について考えてみた








運動と犬の幸福感

当所の犬塾を受講されると何度も耳にするワードが『4つの欲求』。

犬種年齢を問わず、犬が満たしたいと思う欲求は4つあり、そに1つに【適切な運動】が挙げられます。※ここでいう欲求には、睡眠や食欲は除外しています。
運動の質や量に関しては、犬種や年齢、病気の有無などで違いがあるのでここでは論じませんが、負担がかかりすぎない程度の【適切な運動】が犬には必要なのです。

〜運動で「人生の満足度」が高まる〜
世界的に見ても、体をよく動かす人の方が、幸福感や人生に対する満足度が高いそうです。この様な結果は、年齢や社会的な地位、文化の違いに関わらず共通して見られます。

ただし、運動によって高揚感を得るためには、運動の継続が必要で、人間の場合はややきつい運動を20分以上、週3回✖6週間続ける必要があるとのこと。

ラットを使った実験では、ラット達を21日間(1回の時間不明)走らせたところ、恐怖反応やストレス反応をつかさどる脳幹と前頭前皮質に変化があらわれ、ラット達はより勇敢になり、ストレスの多い状況にもうまく対応できるようになったそうです。

人にもラットにも認められるのであれば、当然犬にも同様の効果があると考えられます。
日々のお散歩をただ歩くだけではなく、積極的に運動を取り入れることで、犬は今まで以上に幸福感を得ることができるようになるのではないでしょうか。

運動量に関しては、犬種や年齢などによって変わりますが、運動の種類には『自由運動』と『引き運動』の2種類あります。
自由運動・・・ノーリードで自発的に自由に走り回る、室内やドッグランでの運動
引き運動・・・リードに繋がれた状態での受動的な運動。散歩など。

引き運動は、人間によって運動のスピードも距離も時間も変わってしまうので、過剰な運動になってしまわないように、獣医さんやドッグトレーナーに相談することをオススメします。
時々「小型犬には運動は必要ない」というプロがいるので、その場合は注意が必要です。

ちなみに、グリーンエクササイズといわれるような、自然の中で運動を行うと、気分が明るくなり、楽観的になることがわかっているそうですよ