愛犬の問題行動 本当に直したいなら 東京練馬のエルフドッグスクールまで【必読・犬の新書を要約してみた vol.1】練馬 杉並 中野 武蔵野 新宿 世田谷 しつけ トレーニング

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【犬であるとはどういうことか】2018・12・25
アレクサンドラ・ホロウィッツ 著

本書は、「犬は匂いを嗅ぐことで犬として生きることができる。」ということを検証・解説したものである。

途中、著者自身が犬のように地面や様々な匂いを嗅ぐ検証をしたり、作業犬の足跡追及や物品選別、麻薬探知犬やガン探知犬についての検証レポートになっているが、いわゆる我々と暮らすペットの愛玩犬に、必ずしも必要な知識ではないので、今回はまとめから除外しました。
気になるかたは、実際に本書をご覧下さい。

↓↓↓
【匂いにまつわる行動】
・排泄後に地面をひっかく
尿や糞の匂いを拡散する

・相手の股の匂いを嗅ぐ
交配の用意ができているか、病気は無いか、相手の感情やステータスの確認

・マーキング
権利の主張よりは、共同で使っている道で誰がそこを通ったか、また自分の存在のアピールのような社会的情報を伝えている。
雌雄・去勢の有無・何を食べたか・どんな気分か・健康状態までわかる。

・匂いの中でころがる
「カモフラージュ」テリトリーのメンバーであると見られるため。
「ポピュラリティ」社会的立場を強めるため。体に腐肉の匂いなどがついていると生存繁殖に有利になる。
「快楽」
ただただ楽しい。
・尻尾を振る
自分の匂いを拡散する

・くしゃみをする
犬はひとつの匂いを嗅ぐセッションに区切りをつけるために意図的にくしゃみをする(筆者の持論)

【犬の鼻の機能】
犬の鼻は左右の鼻孔を別々に使うことができる。ニュートラルな匂い、好ましい匂いを嗅ぐときには右の鼻孔から嗅ぎ、次に左の鼻孔に移る。
右の鼻孔は、脳の右半球に繋がっている。
日常的な刺激を処理するのは左半球で、右半球は、恐怖・攻撃行動に関わることが多い。
犬が右の鼻孔だけで匂いを嗅いでいたら、警戒心を持っているのかも。
人間は左右の目によって世界の三次元のイメージを作り上げるが、犬は左右の鼻孔が吸い込む匂いのイメージの強さの違いで空間の中で位置をつきとめるのに役立つ。
犬は真正面から排気するのではなく、鼻の両側のスリットを通して排気し、それによって小さな風の流れを作り出している。そうすることで匂いの粒子が立ち上る。
犬の鼻には「鋤鼻器」がある。鋤鼻器で検知できるものは、フェロモン(尿や唾液にも同じ情報が含まれる)のように普通の嗅覚ルートでは検知できない種類の分子である。

【ノーズワーク(嗅覚を使った宝探しゲーム)】
ペットの犬達は、人間に決められた視覚的世界に生きているので、嗅覚を使わない生活を送っている。また、そのことを犬自身も気づいていない。
だからノーズワークが必要なのである。

ノーズワークをおこなう上で注意すべきは、自立(人間が手助けしない)・モチベーション(楽しくなければならない)・成功(必ず報酬を得なければならない)である。

ノーズワークは、毎回同じゲームをするのではなく、少しずつ変えた方がよい。
報酬の質は、結果の質と直接関わってくる。難しい課題をクリアした時は、通常より嗜好性の高い報酬を与えたり、報酬の量を増やして特別感を出すとよい。

【終わりに】
空気は濃厚な匂いに満ちあふれている。その絡み合った匂いを嗅ぐ犬の鼻は一生懸命ほぐしていくのだ。