犬にも人にも、各々にパーソナルエリアという範囲があります。
トレーニングの場合は、不快な反応を示す範囲のことを言います。
例えば、空いている電車内で、他に席が空いているのに隣に座られたら不快ですよね。
不快に思う距離と思わない距離の境目がパーソナルエリアです。
犬の場合は、相手を注視した時点でパーソナルエリアと言う人と、相手に対して吠えるという行為に及ぶ距離をパーソナルエリアと言う人といますが、重要なのはそこではありません。
重要なのは、犬には「注視エリア」と「反応エリア」があるということです。
自犬を中心に反応エリアがあり、その外側に注視エリアがあります。
他の犬に対して吠えてしまう子をトレーニングする場合、相手の犬が自犬の反応エリアに入る前に、こちらは注視エリアを出て、その時点で好子を与えると、注視エリアは内側に広がります。
つまり、反応エリアが狭まるということです。
これも数あるトレーニング方法の1つであり、これだけが正しいわけではありませんが。