愛犬の問題行動として、ワンちゃんのお散歩中のご相談でよくお問い合わせいただくのが、
グイグイ引っ張る
この問題改善のためのトレーニングとしてプロがよく指導するのが、
・引っ張ったら自分は止まって犬も止める→リードを緩め再度歩き出す→引っ張ったら自分は止まって犬も止める
・飼い主は犬に声をかけずに、犬が飼い主の顔を見たら褒めてオヤツをあげる
もしくは、
飼い主が犬に声をかえて、犬が飼い主の顔を見たら褒めてオヤツをあげる
・飼い主は、犬の引っ張る方向の逆へ逆へと歩いていく
上記はプロにお願いすると指導される一般的なトレーニング方法です。
でももし、
その方法を試しているにも関わらず、愛犬の引っ張りグセが改善されないのであれば、以下のことを見直してみてください。
テクニックはいりません。
無料で今日からはじめられます。
もしかしたら1ヶ月後、その引っ張りは改善されているかもしれませんよ。
↓↓↓
あなたは毎日のお散歩でこんなことをしていませんか?
・お散歩に嬉しい目的地がある
広い公園やドッグラン、河川敷、犬友の集まる場所など、そのお散歩にはほぼ毎日愛犬が興奮して喜ぶ目的地がある
・お散歩中に思いっきり発散させる
ボール投げやフリスビー、ロングリードやノーリードで思いっきり走らせている
上記のことをほぼ毎日やっているなら、今日からやめてください!
それだけで、1ヶ月後には引っ張りグセが改善するかもしれません。
なぜ散歩に目的地を作ったり、思いっきりエネルギーを使わせることをやめるべきなのでしょう?
まず、愛犬の引っ張りグセには幾つかの理由がありますが、大きく分けると恐怖or興奮です。
この方法は興奮が引っ張りの原因になっている場合に非常に有効です。
広い公園やボール投げなど、散歩と興奮が結びつくと、早くそこにたどり着きたいので犬はグイグイ引っ張っていきます。
そしてその先にはとても興奮すべき楽しいことが待っていて、愛犬は甘美な時間をgetします。
理論的に書くとこんな感じ
↓↓↓
楽しいことなし→グイグイ引っ張る→楽しいことあり
専門的には
好子なし→行動→好子あり(正の強化)
という行動強化のシステムが働き、結果として興奮(興奮が原因の引っ張り)が強まります。
もう一つが古典的条件付けといって、
散歩道具を付けられる(首輪・ハーネスなど)=公園に行ける、思いっきり走れる
という結びつきが完成してしまっている可能性があります。
愛犬の楽しそうな姿を見ることは飼い主にとってもこの上ない喜びなのですが、過度な興奮は行動に悪影響を与える場合もあります。
例えばあなたが、以前から楽しみにしていた旅行に明日から出発できるとしたら、前日の夜は興奮とワクワクで眠れなかったりしますよね。
そのように、過度な興奮は良くない結果につながる場合があるんです。
そのために、
散歩=興奮すべき結果の取得
という結びつきを解かなければなりません。
そのためには、
今日からお散歩に目的地は作らない、ボール投げなど過度な興奮はさせない、
たっぷりと匂い嗅ぎをさせ、30分程度歩いたらそのまま自宅へ帰ってください。
それを1ヶ月続けると、
散歩=興奮すべき結果の取得
という結びつきが解け、引っ張りグセが改善…
するかもしれません。
これだけでも改善は期待できますが、プロの指導と合わせて行えば、かなり良い結果が期待できると想いますよ。