エルフドッグスクールの絶対的強みは、
犬の行動理論をドッグトレーナー27年の実績で正確に創造できるところです。
勘や経験という抽象的な表現ではなく、「今私がやっていることはこのような理論や根拠によるものです」とか「愛犬さんの行動はこのような行動理論によって強まった行動なので、こういうトレーニングスケジュールでトレーニングすればこういう結果に結びつきます」とか「なぜならこのように行動は変化するからです」とか、とにかく全てにおいて的確に実施・説明できる点です。
「人間でも〇〇って嫌じゃないですか」とか「あなただって〇〇されたら嬉しくないですか?」とか、そういう騙しのような話はしません。
ブログやnote、SNSなどを通じて私がいかに知識と経験を活かしているかは公にしていますが、例えばクリッカーを使ったトレーニングに代表される、いわゆる間違えた使い方や間違えた説明も、当所では正確に理解しております。
間違いを的確に指摘できるということは、知識を正しくりかいしているということ。そして、実績によってその知識を体現できる経験を積んできているということ。
これこそがエルフドッグスクールの最大の強みでしょう。
以下はその間違ったクリッカートレーニングの仕方と、クリッカートレーニングの正しい意義について話したものです。
他所の説明と比べてみてください。
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クリッカーを鳴らす→振り向く(+オヤツ)=古典的条件づけが成立している
という理解で、上記のクリッカーの使い方を正しいと判断される方がいますが、これは逆を言うと【クリッカーが鳴らない時はオヤツはもらえない】という言い換えができます。
よく他の犬への吠えかかり行動の改善のためにクリッカーを上記のように使っているトレーナーさんを見ますが、これだと吠えかかり行動自体は改善されません。
なぜなら、
他犬に吠えかかる→クリッカーが鳴る→振り返るとオヤツがもらえる→オヤツをもらったらまた吠えかかる
つまり愛犬は【吠える】も【オヤツをgetする】も両方選ぶことができる、いわば両得の状態となります。
これでは、ひとつの行動として振り返りは強化されますが、対立行動としての振り返りは強化されません。
対立ではなく両立してしまうので。
クリッカーの正しい使用意義は【正解音】だと理解させることです。つまり、自分が今とった行動こそが報酬を得るための適切な行動なのだということを気づかせるための合図です。
例えば、他犬への吠えかかりをやめさせるために対立行動である飼い主へのアイコンタクトを強めたいとします。この場合、クリッカーが鳴ってから振り返るのではなく、振り返ったらクリッカーを鳴らすが正しい使い方です。
はじめは愛犬はクリッカーの音の意味を理解していません。ですが、
意図しない振り返り→クリッカー音→オヤツ
意図しない振り返り→クリッカー音→オヤツ
を続けることで、どうも自分が振り返るとクリッカーが鳴って同時にオヤツをもらえるぞ!と理解していきます。
『クリッカー音が鳴ったら振り返る』という理解ではなく、『クリッカーを鳴らすためにはどの行動をすべきか』を考えさせることがクリッカートレーニングの本来の意義です。
説明上、犬の振り返り行動を例にあげましたが、本来はもっと簡単なコマンドを3種類ほどピックアップして、クリッカーを【正解音】と理解させるところからはじめます。
そして、一度クリッカー音を正解音と理解した子は、その後クリッカーを使ったトレーニングでは驚くほどスムーズに新たな行動を覚えていきます。
ちなみに、他犬への吠えかかり行動の改善は、クリッカートレーニングだけでは改善しません。
その理由はまたいつか。