犬を飼う日本人の大多数は、愛犬を誉めることを非常に苦手としている。
その大多数の中のほとんどは、愛犬に声をかける際に、否定的な言葉をかける。
それも無意識に。
「そんなに匂いを嗅がないよ。」「そっち行ったらダメだよ。」
これらの否定的な言葉は、往々にして優しい口調で語られるため、当の本人は否定的だと自覚していない。
だから問題が解決しないのだ。
電信柱の匂いを嗅いでいたら、嗅ぎ終わるまで待ってあげることも必要だ。
そして、嗅ぎ終わったことを誉めてあげればいい。
そうすれば、愛犬は以前ほどしつこく匂い嗅ぎをしなくなるだろう。
リードを引っ張るなら、あなたが止まって、愛犬があなたの足元まで戻ってくるまで待ってやる。
そして、戻ってきたことを誉めてやれば、引っ張ることもなくなる。
ようは、犬が何を誉められているのかを理解すれば、誉められた行動は強化されていくわけである。