行動学を勉強していると、この【弁別】という言葉を目にします。
先日、やはり行動学をベースにしているトレーナーさんが、「例えば、お父さんの言うことは聞くけどお母さんの言うことは聞かない。これを弁別と言います。」と説明しているのを目にしました。
しかし、この本には『類似性』と書かれていますね。
さて、どちらが正しいのでしょう?
実はどちらも間違いないではないのです。
【弁別】の意味は、『2つ以上の異なる刺激の間の差異を感知する作用』
ですから、両者とも使い方としては間違いないではない。
でも、弁別とか言われてもわかりにくいですよね。
行動分析学では、おもに【弁別刺激】という単語で登場します。
わかりやすく説明すると、
【次の行動をおこす際の目印となる刺激】
のことです。
例えば、カップにコーヒーが入っていて、片方は湯気がたち、もう片方はたっていないとします。
湯気がたっている方のコーヒーを飲む場合、フーフーしますよね。
この『フーフーする』行動を引き起こす目印となるのが、湯気という弁別刺激です。
『湯気が出てる』か『出てない』かが【弁別】です。
エルフドッグスクールの授業では、ここまでわかりやすく説明します。