「うちの子はオヤツがないと言うこときかないのよねぇ〜。」
この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら頷いていらっしゃるかもしれませんね。
このような悩みを抱えている飼い主さんは、山ほどいらっしゃいます。
では、なぜオヤツがないと言うことをきかない犬に育ってしまうのか…
答えは簡単。
「心構え」と「タイミング」がズレているんです。
「心構え」とは・・・
皆さん、愛犬へのご褒美=オヤツだと思い込んでいませんか?
そもそもその考えが、オヤツがないと言うことをきかない子に育ててしまう一番の原因なんです。
オヤツはあくまでも愛犬の気を引くための道具であって、ご褒美じゃないんです!!
愛犬にとっての最高のご褒美は、飼い主さんの笑顔と喜ぶ声なんです!!
オヤツがないと言うことをきかない犬の飼い主さんのほとんどは、愛犬に命令をかけてオヤツをあげる時の、笑顔と声かけが圧倒的に少なすぎます。
まずは愛犬が指示に従ったことを、あなた自身がもっと喜びましょう!
あなたが喜べば、愛犬は一緒になって喜んでくれます。
そうしたら、あなたの愛犬はまたあなたを喜ばせようと、オヤツが無くても、きっと指示に従おうとするはずです。
これこそが、心の繋がり・絆ではないでしょうか?
オヤツを使ってはいけないとは言いません。
ただし、「オヤツは気を引くための道具にすぎない」という心構えでいてください。
次に「タイミング」ですが、飼い主さんが誉めたい行為と、犬が誉められたと感じる行為にズレが生じていることが多々あります。
飼い主さんは「待て」を誉めているつもりでも、犬は「来い」で誉められたととったり、「来い」を誉めているつもりでも、犬は「お座り」で誉められたととったり…
例えば、オヤツが無いと待たない子の場合、以下のようなオヤツの使い方をしていませんか?
「待て」を教える時に、オヤツを片手に持って、犬をお座りさせて待たせるわけですが、「よしっ!!」と命令を解除して犬が立ち上がってからオヤツをあげる…
これでは犬は「動くこと」を誉められていますから、いつまでも待てを覚えないわけです。
一見待っているように見えるのは、座っていないとオヤツがもらえないことは理解していますので、単に動かないだけで、当然オヤツが無ければ待つ必要がありませんから待ちません。
オヤツをあげるタイミングは、「待っている時」。
お座りで待たせて、待たせた状態で誉めながらオヤツを1つ。ここではまだ待っている状態のキープをして、また待てを持続。
しばらく待たせて、またオヤツを1つ…
これを繰り返して、最後に「よし!!」で命令の解除。
これなら「待つこと」を誉めていますから、犬はオヤツが無くても待てるようになります。
このように、教える側と教わる側で理解の食い違いが生じているのがシバシバ見受けられます。
オヤツが無いと言うことをきかない時は、「心構え」と「タイミング」を見直してみてください。