我々ドッグトレーナーはよく「犬の身になってみたら」「犬の幸せとは」という言葉を使いたがります。
上記の文言は、自分の説明に対して正当性を持たせるためにとても役立ちます。
では、犬の身になるとは?犬の幸せとは?なんでしょう?
幸福論も様々ですので定義はありませんが、犬の場合は人間と違い、神や政治や道徳や哲学などとは無関係の世界に生きていますから、生命として不幸ではないことは、充分幸福であると考えられます。
1、行動の自由選択
2、犬として生きられる
3、苦痛がない
1は、自分の意志が阻害されることなく自由に行動の選択ができるということです。
人間の側に寄ってくる・食べ物をねだる・歯磨きを嫌がる・クッションを破く、これらの行動は犬が自らの意思で選択した行動であり、行動の持続及び増加は犬にとっての【得】によってなされるので、行動の自由選択ができることは幸福であると考えられるでしょう。
逆に、逃げるのを捕まえたり、嫌がって暴れるのを押さえつけることは自由行動の阻害になります。(行動分析学)
2は、人間とは違う生命体として、持ちうる能力を発揮できるということ。有名なのは嗅覚です。嗅覚を使うことは、犬が犬として生きるために発揮したい能力です。その他の能力、また犬種によって能力の有無多少はありますので、犬を知ること・犬種を知ることでそれぞれの能力をフル活用させてあげることは、犬の幸福になるでしょう。
例えばシベリアンハスキーの遠吠えのように、人間にとって問題行動となる能力もあります。それらの能力の発揮を人間の都合で阻害することは、幸福とは反対側の行為になります。(動物行動学)
3は、肉体的苦痛は当然のこと、精神的な苦痛も含まれます。
1,2が阻害されることは、精神的に多きな苦痛となります。加えて、犬は非常に孤独に弱い生き物です。長時間の留守番を強いることは彼らにとっては苦痛なのです。
環境的な苦痛もあります。
空腹・暑さ寒さ・風雨が避けられない・騒音・振動・狭いスペース、のような環境では当然苦痛を感じます。
これらのことを取り除いてあげることが、彼らの幸福に繋がります。(動物行動学)
上記の3点は、犬の幸福を考える上で最低限の条件でしょう。
これを知らずして、なぜ犬の幸福について語れますか。
ただし、医療を受けさせるために・清潔に保つために・実質QOLを高めるために、彼らの自由行動を阻害することは不幸でしょうか?
これについては様々なご意見があると思いますが、私の意見としては、不幸です!
つまり、医療やシャンプー・爪切り・歯磨き、クレートに入れる、服を着せる(理由によって)、などの犬が嫌がって当然の行為を受けさせる場合は、当然その行為を受容することの苦痛が軽減されるよう、子犬の頃からハズバンダリートレーニング等の刺激受容トレーニングを施し、苦痛の軽減に努めなければならないと考えています。
愛犬の幸せは、
愛犬が感じる価値ではなく、あなたが与えたい価値観です。
愛犬の幸せは、あなたの価値観のレール上にしかありません。
2021年 風の時代のキーワードは【学び】だそうです。
もしあなたが、愛犬の幸せとは?について考えるのなら、今すぐに学ぶべきです!
なぜなら犬の一生は短いからです!
あなたは愛犬のためにどれだけ面倒くさがらずに学べますか?
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