診察できない犬たちと、緊張や興奮による検査結果の不具合

昨年末、都内150以上の動物病院に【犬の診察について】のアンケートをお願い、14院の先生からご回答をいただきました。
以下はその中の問いの1つです。
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Q: 犬の緊張や興奮によって、検査に不具合が出ることはございますか?
例えば、白血球の数値が変わってしまう・エコーが不鮮明になってしまうなど

A: ストレスパターンでの白血球増加や血糖値上昇/呼吸速拍/チアノーゼ/心拍数増加/血圧の変化/興奮(呼吸数増加)によりエコーやレントゲンが不鮮明に/心エコーは特に困難になる/画像診断の精度が下がる/興奮により眼圧に影響がでる


上記の回答のように、診察時の犬の緊張や興奮によって、正しい診断結果が出せないことがわかります。
残念なことに、噛みつきや暴れる、パニックなどで診察自体できないことも少なくありません。
これを読んでいる飼い主さんの中でも経験ある方はいるのではないでしょうか?

これらの恐怖反応は、子犬の頃の社会化によって払拭することができたし、また現在強い恐怖反応や攻撃性があっても、トレーニングによって改善することは可能です。

子犬の頃のトレーニングなら社会化が最重要課題になりますし、成犬の行動修正でも刺激受容のための拮抗条件付けやハズバンダリートレーニングができます。(当然パピートレーニングもこれに準じます)

愛犬への歯みがき、ブラッシング、爪切り、シャンプー、耳そうじ、その他の手入れができることは、病気の予防にもつながります。

健康でいること、そしてもし怪我や病気をした際には、適切で正確な医療を受けられることは、愛犬の幸せな一生のためにとても大切なことだと思います。