愛犬家というナショナリズムとパトリオティズム【愛犬の問題行動専門ドッグトレーナー】エルフドッグスクールは東京練馬

ナショナリズムとパトリオティズムは同意語として使われ、愛国心や国家への忠誠など訳語も混合されていますが、じつは全く異なる言葉だと解いたのが司馬遼太郎さんです。
司馬さんは、ナショナリズムはお国自慢やお家自慢などのようなもので、あまり上等な感情ではないと思っていたようです。
一方で、パトリオティズムはもっと高い次元のものだと考えました。

ナショナリズムは、自国愛の拡大により、自分はその国に生まれただけなのに、自分自身もとても優れていて、他国民は自分よりも劣等だという考えに陥ると説いています。 対して、パトリオティズムは、自分はたまたま素晴らしい国に生まれついたのだから、一層周りから尊敬される良い国にしようという考え方だと言います。

これが司馬遼太郎さんの言う【愛国心】です。

この考え方は【愛犬心】にも置き換えられると思います。
つまり、
自分の愛犬が素晴らしく、この子を育てている自分は素晴らしく、それを理解できない周りは劣等であるという考え方で、

「うちの子が誰かに迷惑をかけるわけがない」 「犬と呼ぶな!人間と同等に扱え」
「犬の求めに応えないことは虐待だ!」
それがわからないヤツは愛犬家ではない!

というのは【愛犬ナショナリズム】と言えると思うし、

「うちの子は本当に可愛い。こんなに可愛いんだから周りの人からも愛されちゃんにしてあげたい」
「こんなに可愛いのだから、もっと社会に受け入れられるような生活をしなきゃ」
「誰もが私たちに憧れるような誇らしい生き方をしよう」

という考えは【愛犬パトリオティズム】と言えるのではないでしょうか?

つまりどちらも愛犬家ではあるのですが、思想が根本から違います。 そして、司馬遼太郎さんは、ナショナリズムよりパトリオティズムの方が高い次元の考え方だと説いています。 あなたは、どちらの愛犬家になろうと思いますか? どちらも愛犬家と呼ばれていますよ。