犬が喜ぶご褒美ってなんだと思いますか?って質問されたら、大多数の方が「オヤツ」とお答えになるのではないでしょうか?
中にはピヨピヨ鳴るおもちゃとか、「うちの子のご褒美は、なんと言っても靴下よ」なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、「うちの子のご褒美は、私の笑顔よ」とおっしゃる方は、まずいらっしゃらないと思います。
そもそもご褒美とは何でしょう?
辞書をひくと、「ほめて与える金品」の他に、単に「ほめること」と載っています。つまり、犬にとってのご褒美とは、オヤツやおもちゃだけではなく、心をこめてほめてあげることだって、立派な「ご褒美」になるということです。
では、犬にとって『一番嬉しいご褒美』とは、いったい何でしょうか?
私は、『飼い主さんの喜ぶ顔と声』こそ、犬にとっての一番のご褒美だと思っています。
「でもうちの子、オヤツの方が喜ぶわ」とか「そもそも、オヤツがないということきかないよ」とおっしゃる方もいらっしゃると思います。
それは単に、皆さんの気持ちが愛犬に伝わっていないだけの話です。
ご褒美=オヤツだという先入観が強い方ほどしてしまいがちな失敗のひとつに、犬に指示を出し、実行したらすぐにオヤツをあげるケースが見られます。下手すると無言で。
お座りができたらオヤツ、お手ができたらオヤツ… これじゃあオヤツがなきゃいうこときかない子に育って当たり前です。
犬にとってのご褒美が、オヤツのみで、飼い主さんの心がそこに介在していませんから。
そうならないためにも、まずは、愛犬が指示に従ったことを、あなた自身が喜びましょう。
あなたが喜べば、愛犬は一緒になって喜んでくれます。
そしたらあなたの愛犬は、またあなたを喜ばせようと、きっと次も指示に従おうとするはずです。
これこそが、本当の意味での、人犬の繋がり・絆ではないでしょうか?
オヤツは、ご褒美を「超ご褒美」にするための単なる付属品に過ぎません。
愛犬にとっての一番のご褒美は、あなたの満面の笑みと、歓喜の声だということをお忘れなく。