愛犬の問題行動 本当に直したいなら 東京練馬のエルフドッグスクールまで【必読・犬科学に関する本を要約してみた vol.3】練馬 杉並 中野 武蔵野 新宿 世田谷 しつけ トレーニング

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【犬の気持ちを科学する】
2015/3/20 グレゴリー・バーンズ著

レビュー
愛犬家はもちろんのこと、そうでなくても知りたい犬の気持ち。思いあまった神経科学者は得意のMRIで犬の脳をスキャンし、人間の脳と比較して分析することを思いつくが…。様々な困難を乗り越えて、遂にそこからわかった、人間に対する犬の気持ちとは?読めば、犬との付き合い方が変わる一冊!うちの犬、何考えてるんだろう?その答えを科学的に解明する!

以下まとめ↓↓↓
本書は、犬をMRIにかけ、脳の反応を証拠として、犬の人間に対する気持ちを擬人化せず科学的に証明しようとした試みを記したものである。
著者自身が最後に述べているが、本書では実験は2頭の犬でしかおこなわれておらず、双方ともペットの犬であるため、得られた結論を犬全てにとっての結論とするほどのエビデンスを得ているものでは無いが、ほぼ結論と言えるであろう一例として充分ではなかろうかという内容である。

前半は、ドッグプロジェクト(犬をMRIにかける)の発足と難局(MRIで何をどう証明するか、動物福祉に反するかなど)、犬をどうやってMRI内でジッとさせるかが書かれている。トレーニングは、正の強化によるシェイピングが用いられているが、トレーニングの本ではないので、詳しく書かれているわけではない。

後半は、実験結果と結果からの推測が書かれている。認知の有、模倣の有(ミラーニューロンの発火)、擬制的家族(種が違えど同種と同じような親近感を持つ)としての認識の有など。

【実験によって得られた事実と仮説】
・人間の行動を見てミラーニューロンの活性化が見られるということは、犬が人間の行動を自分の行動に変換する能力を持っていて、人間の気持ちを確実に感じ取っている可能性があるということ。

・犬には、他者が考えているであろうことを推測する心の機能がある。そのため、犬は人間がどこを見ているのか細心の注意を払う。

・よく知っている匂いより、全く知らない匂いに対して、脳処理を必要とする。
脳の尾状核と下側頭葉が強い活性化を示したのは、よく知っている人の匂い。
このような脳活性パターンは、人間が愛する人の写真を見たときに観測される活性と全く同じである。

・犬に社会的認知が認められたということは、犬は単なるパブロフ型の学習機会ではなく、心の動きを持つ動物であり、その事実が犬と人間の関係に驚くべき影響を与えている。

【本書表装】
ドッグプロジェクトを通じて私は、犬と人間が完璧に相互補完的であることに感銘を受けてきた。人間は強力な脳と抽象的思考能力を持っているが、やはり感情に流されてしまう。だが犬は、感情を感知して、感情に共鳴している。感情の中で最も強力なものは愛だ。そして、人間関係の複雑さとは裏腹に、愛の基本的な特徴は共感だ。愛すること、そして愛されることは、相手の気持ちを感じ取ることであり、相手に気持ちを返してもらうことだ。もし人々が人間同士で愛し愛されていれば、ペットを愛し愛されることも至極当然に思えるはずだ。