愛犬の攻撃性を高めてしまう行為〜その②〜【無意識に犬の嫌なことをしている】愛犬の問題行動専門ドッグトレーナー【エルフドッグスクール】東京 練馬 杉並 中野 文京区 新宿区 板橋区 港区

愛犬の攻撃性を高めてしまう行為〜その②〜

【無意識に犬の嫌なことをしている】

飼い主さんが良かれと思って行っている行為や、「このくらいは我慢できるよね」なんて思って受けさせる行為などは、実は愛犬にとってとても嫌なことであるかもしれません。
そして、嫌なことをされ続けて、結果噛みつくようになってしまったなんてことは多く見られるケースです。

愛犬に限らず、すべての生き物にとって不快な刺激は避けるべき事象であり、不快な刺激を受け続けると、その刺激を受けないように【回避行動】が起こります。
例えば、「この道を通るといつも庭に繋がれている犬に吠えられるから他の道から行こう」「このお店の料理は美味しくないから他のお店に行こう」
このように、不快な刺激を受けた経験によって、それ以降は刺激を受ける前に避ける選択をすることを回避行動と言います。

前回の①でお話した攻撃行動は【優位性攻撃行動】でしたが、今回の攻撃行動は【回避性攻撃行動】といいます。

そして、どの刺激が不快かは犬それぞれなので、決してご自分がそう思うからではないことを注意しなければなりません。

愛犬が何を不快に感じるかは、愛犬の行動と、犬という生態を知ることで見えてきます。

不快刺激を受けてから、その刺激を避けることを逃避といいます。つまり、逃避行動が見られるということは、その犬にとって不快な刺激を受けているということです。ブラッシングやシャンプー、爪切り、耳そうじ、歯磨き、散歩からの帰宅後の足拭き、ハーネスの装着、その他日常生活でもしも愛犬に逃避行動が見られるのであれば、それはいずれ回避行動になり、それが回避性攻撃行動になる可能性は高いです。

上記のように行動としてわかりやすい場合は対応しやすいのですが、例えば耳を下げる、視線をそらす、体重が後ろにかかるなど、いわゆるカーミングシグナルを知らなければ気づけない行動があります。
これらは逃避行動として出現しないので、見落としがちであり、それゆえ愛犬に不快刺激を与え続ける結果になりがちです。
この場合、逃避はありませんか不快刺激は受けているので、そのまま受け続けると回避行動に変化します。

もうひとつは、犬という生態として生まれつき不快な刺激があるということです。
これは知識として知っていれば事前に予防策がうてますから、犬と共に暮らすことを選んだ時点で知っておくべきです。
例えば、日本犬種は濡れることを嫌う傾向があります。ビーグルなどのセントハウンドは匂いを嗅ぐ行為を止められるととても強いフラストレーションを感じます。食事の前の不必要に長い「待て」などは全ての犬種において不快です。

このように、犬としてそもそも不快なことは人間側が配慮して避け、カーミングシグナルを知り、愛犬の逃避行動をしっかり見つけて対応すれば、回避性攻撃行動は防ぐことができます。

【対応策】
・犬を知る、カーミングシグナルを知る、逃避行動を知る

・不快刺激に慣れさせ、不快ではない刺激にするようトレーニングする(ハズバンダリートレーニング、脱感作トレーニングなど)

回避性攻撃行動も対策はとれますが、やはりトレーニングには知識もテクニックもコツも必要なのが本当のところ…
ぜひ信頼のおけるプロの手を借りて、失敗のないトレーニングをおこなっていただきたいと願います。

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