大興奮!ギャン吠えの原因は飼い主の過干渉かも?【愛犬の問題行動専門ドッグトレーナー】エルフドッグスクールは東京 練馬 中野区 杉並区 新宿区 港区 文京区 中央区


愛犬の爆発したような興奮とギャン吠え。
当所に寄せられる問題の中でも特に多い案件です。

カウンセリングをしていると、多くのクライアントにある共通点があることがわかります。
それが過干渉。ようは声のかけすぎと構いすぎです。

人間と違い、犬にとって音声言語は最重要なコミュニケーションツールではありません。
彼らの最大のコミュニケーションツールはボディランゲージです。なので、彼らは飼い主の意図を理解するため、その動きを逐一観察しています。
子犬の頃から飼い主を観察することで、飼い主の日常の動きがどのような意味を持つかを学習します。

※この時点で古典的条件付けが成立することが多々あります。

犬にとって飼い主の音声言語は、合図であり記号です。つまり、特定の行動を生起させるための合図であったり、飼い主からのアテンションを得られることを意味するもので、大抵は好子(良いこと)の提示が随伴されます。

飼い主の過干渉により常に与えられる声かけは、好子の随伴を犬に常に期待させ、高まった期待に好子を提示することで、期待はさらに強化されるというサイクルになります。

日常的に飼い主からのアテンションを期待する犬は、常に飼い主の動きを追うようになり、興奮は空気でパンパンになった風船のように肥大します。
そこに、インターホンの音や電話の音、来客などで飼い主が日常とは違う動きや言葉を発すると、風船が割れるように興奮が爆発します。

これが、飼い主の過干渉が愛犬に神経過敏反応を引き起こすシステムです。

そして、過剰反応している愛犬を落ち着かせようと、さらに声をかけたりオヤツをばら撒いたりして、犬にとっての好子(良い条件)を提示しがちなので、反応はさらに強化され常態化され、問題の根はドンドン深くなります。

愛犬が過剰な興奮性で、飼い主の動きを逐一監視し、いつも飼い主の後をついてまわるようなら、自身の過干渉を見直す必要があるかもしれません。

愛犬への声かけ自体を悪いと言っているわけではありません。もしかしたら、あなたとあなたの愛犬にとっては、言語コミュニケーションは相性の良くないツールかもしれない、と言うことです。

過干渉の見直し方法は『無視』ではありません。
過干渉になる原因のひとつは飼い主さんの愛情の深さゆえなので、あなたの愛情はそのままに、愛情を伝えるツールを変えればいいのです。
愛情を伝えるツールを、音声言語からボディランゲージに変えましょう。

「ボディランゲージでどうやって愛情を伝えるの?」

それはあなたが愛犬さんと相談しながら、あなた自身が見つけていきましょう。まずはそこからはじめてほしいです。

それ以外の適切なトレーニングは、私と一緒に行いましょう。 必ず結果はついてきます。