〜老犬と暮らす~ 『可哀想の気持ちが、愛犬を苦しめる場合も』 目の見えない犬へのアプローチ

〜老犬と暮らす~ 『可哀想の気持ちが、愛犬を苦しめる場合も』 目の見えない犬へのアプローチ




近年の犬の寿命は平均で15歳。
昔と比べて2~3歳長生きできるようになり、ご長寿犬も珍しくなくなりました。

若い頃と違って、老犬になるといろんな問題も出てきますね。
筋力落ちたり、病気になったりすることもあります。
白内障が進行して、ほぼ視力がなくなる場合もあります。

若い頃できていたことが、簡単にはできなくなる・・・

飼い主さんにとっては、一抹の寂しさも感じるでしょう。

しかし、行動が困難になってきたからといって、犬の自発性を取り上げないでください!

飼い主さんの善意が、愛犬の老化を早めたり、精神的不安を強化してしまったりすることだってあるんです。

負担になるからと、ハミガキやブラッシングをしなくなる → 不潔になって、新たな病気を引き起こしてしまうかも。

目が見えないからと、常に抱っこしてあげる → 犬は視力が無くなっても、聴覚、そして1番重要な嗅覚で視力をカバーしようとします。その機会を奪ってしまうと、犬は自分の能力を発揮することができません。聴覚・嗅覚刺激を奪うことで、痴呆を助長してしまったり、抱っこで歩くことを奪ってしまうと、筋力の低下を招きます。

その他にも、愛犬に対してやってあげたことが、実は愛犬にとって良くない結果を招くことがあるんです。

もちろん、若い頃のようにはいきませんから、飼い主さんのサポートは必要になります。
ですが、それが愛犬の自発性を奪ってしまったり、逆効果になるようなことは避けていただきたいものです。